2014年4月8日
愛媛にちょっと行ってきました。桜がピークを少し過ぎた頃だったけれどまだまだあちこちで綺麗な色をしていて、日本だな〜、今だけなんだな〜と。なんとなく札幌に来て2回目の冬を越してしまったけれど、つくづくここは日本ではない。日本語の通じるカナダ的な場所。感覚や価値観が全然日本と違うと思う。
さて、愛媛。お友達にフルアテンドしてもらって本当に満喫した。旅先に知り合いがいるっていうのはありがたい。田舎の景色の中の、無人駅のような小さな駅の近くに、代官山か?と目を疑うようなショップがあったり、港町の商店街の中にとても自然に本物志向の素敵なカフェがあったり。東京から持ってきました、という無理矢理感があるわけでもなく、その土地が好きだという思いが店をそこに自然になじませていた。道後温泉本館の近くにはこれでもかとディープなカフェバーがあり、芸術家や変わった人のたまり場のようになっており、そこも連れて行ってもらったのだけど、第一印象は「艶っぽい人がいる店」。店内にいる誰もがちょっと艶っぽく見えた。優しくて、愛と包容力があり、ただただ楽しい人たちで溢れている。1週間分くらい爆笑させてもらった。
人は穏やかで海はきれいで、毎朝旅館のお風呂(道後温泉をひいている)に入って、すっかり和んで帰ってきた。
その翌日、つまり昨日は、真駒内のアイスアリーナでフィギュアスケートを見てきたのだけど、生で見るのとテレビで見るのでは大違いなんですね。スピード感や全体の構成がよく見える。テレビはどうしてもカメラが恣意的に追うので、顔が必要以上に大写しになったりして、それが邪魔して見えない部分がある。それを感じたのは鈴木明子さんの演技を見たとき。すごく努力してここまで来たというのが、滑りから伝わって来た。また、エレガントですごく素敵な女性なんだなあとも。
オリンピックでも寝ずに見てた真央ちゃんは幸せな気分にさせてくれる滑り。羽生くんはスターの滑り。小塚くんは男っぽい。スケーターの個性を肌で感じることができて面白かった。海外の選手は皆表現力に優れていて、氷上のダンサーといったかんじ。ペアがあんなにうっとりとするほどロマンチックなものだとは知らなかったし、サルサと同じでうまい人ほどただ滑っているだけで美しいということもよくわかった。
あと、覚悟はしていたけど本当に会場が寒かった・・・。慣れている人は色んなグッズを持ってきており、一番あったかそうだったのは毛布を腰に巻きつけていた人。19時に始まり、21時過ぎに終わったけれど、あっという間。バレエやシルクドソレイユも、格闘技もそうだけど、人が体を使って表現することを生で見るのが大好きだなあと改めて思う。なんでもネットで済む時代だからこそ、実際に行って、見て、肌で感じることが大事。旅も然り。