キュキュロンはルールマランから近い。車ですぐだった。その割にルールマランほど観光客が多くなく、観光地っぽくもなく。 キュキュロンという地名が文献に出始めるのが11世紀だそう。(ただし実際にこの名前で呼ばれるようになったのは16世紀以降)中世の遺跡も町の一部として残り、溶け込んでいる。 生活感があり、長年そこに住んでいる人たちで作り上げたかわいらしく、古い古い町といった感じ。暑かったせいかとにかく人がいなかった。みんなお昼寝中だったのだろうか。
中世の町
町に近づくと城壁が見えてくる。そのすぐ外で車を停めると、壁に囲まれた集落が二つ隣り合っていることに気付く。 こちらの集落はより大きく、頑丈そうな要塞のような壁に囲まれており、中には教会がある。坂道だけでなく、平坦な道もあるし、広場やマルシェもあって商業的な気配が少しする。 中心街を離れて坂道を行くと、砂っぽいような壁の色に、真っ青な空。海に近いような錯覚を覚える。マルセイユから車で1時間くらいしか離れていないそうなので、遠くではないのかもしれないけれど。
中央はNotre-Dame-de-Beaulieu教会。
もう一つの集落
通りを挟んだすぐ隣にも壁に囲われた集落がある。 こちらはとにかく奥へ行けば行くほど民家しかなく、道なりに歩くと丘の上までひたすら続く坂道を延々上る羽目になる。 ごつごつとした岩肌にめりこむように家が建っており、がけ崩れが起きたら全部倒壊してしまいそう。なかなか不思議な風景ではある。カナリア諸島を思い出した。
これはWikiによると14世紀の遺跡、サン・ミッシェル塔の残骸だそう。丘の上にあり、中には入れないようだったが眺望が楽しめる。
ルールマランとはまた違った趣の、もしかしたらより写真のとりがいのある場所かもしれない。この近くにはアンスイという町もあったのだけど、そこまで回る元気は残っておらず、運転してアプトに戻った。