Harmonize Nature

gothic area

バルセロナ

2月下旬のある日、真冬のパリから初夏のバルセロナへ。飛行機の窓からはピレネーの雪山が見えた。地中海が見えてきたら到着。

ガウディ以外にも素敵な建築物が多く見られ、人々は感じが良く、とにかく町歩きが楽しいバルセロナ。元気が出る町。

到着

パリから、ライアンエアーでバルセロナのエル・プラット空港へ。ライアンだけでなく普通に国際線も国内線も乗り入れている国際空港。
駅から電車に乗ると3.5€で一気にPasseig de Gracia駅まで行ってくれた。20分くらいで。

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ドミに泊まる

Passeig de Gracia駅を出ると、すぐ目の前にカサ・バトリョが。予期していなかった突然のガウディ建築とのご対面に驚く。
少し歩くとEquiy Point Centricという、予約しておいた激安ドミに到着した。Gracia通りに面しており、信じられない立地の良さ。

チェックインしてすぐ、隣の二段ベッドの男性二人と話す。(*)フレンドリーな彼らはブラジル人だった。この人懐っこさ、話しやすさ、気さくさ、ああブラジルが恋しい・・・。

彼ら以外の宿泊客はすべて10歳以上も年下だった。国籍はブラジルの他には、韓国、ドイツ、北米、イタリア、ポルトガル、アルゼンチンなど。
このドミ、400人収容できてシーズンオフで1泊13€という(ハイシーズンで24€)激安の割には、朝食付きだし、WiFiはあるし、素晴らしい立地だし、放っておいてもお客が来るのだろう。
けれど安いだけのことはある。午前8〜10時の朝食時は座れないくらい混むし、パンはまずい。カプチーノは都度淹れてくれるのでおいしいが。何しろ長期滞在向けではない。
キッチンのサイズが客数に対して小さく、自炊できなさそうなのと、シャワーがひどいので。
シャワーはとても不便なつくりで、お湯が出にくく、設計上床が水浸しになることが避けられないため、バスルームをきれいに使うことがほぼ不可能。
また、みんな若い=往々にして宵っ張りで常識がない。というわけで修学旅行並みに深夜まで続くテンション高いガールズトーク、酔って深夜に騒がしく帰ってくるルームメイト、などは避けられない。
いびきもかくし、寝言いうし、寝れるわけがない。しょぼい2段ベッドは常に下の人の動きでぎしぎしと揺れて起こされる。

極めつけが最後の夜。イギリス人の少年が泥酔して部屋に入ってきて大変だった。金曜の夜だからって馬鹿な若者が馬鹿丸出しで騒ぐ騒ぐ。ガラスの割れる音はするし、カオス。ハタチそこそこならまだ一緒になって楽しむのもアリだけど、残念ながらそういうのは卒業したので、迷惑なだけだった。

*ドミは男女ミックスの12人部屋だった。12人で1つののバスルームシェア。まあ何とかなったけど。

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町歩き

バルセロナでは買い物が楽しい。バルセロナで洋服見ていると、コーディネートがパリと違うなと思う。悪趣味ギリギリのラインを狙ってきたりして、おもしろい。
遊び心があるし、こういう合わせ方があるんだ、と思うようなディスプレイ。安い店でもセンスがいいのでつい買ってしまう。わくわくする。
サービス業の人たちはたいてい英語ぺらぺら。飲食店も普通のショップも。美術館でもなんでも。発音もきれい。イライラしたり馬鹿にしたりするパリジャンとは違うので構えなくて済む。

カタルーニャ広場へ向かって歩くと、すぐにセール中の靴屋さんに吸い込まれ、かわいい靴を購入。激安だった。スペインはただでさえ靴が安いのに、その上冬物のセール中だったので、半額になっていた。

この2月の終わりという時期は、スペイン旅行には最適なのかもしれない。シーズンオフなので宿泊費は安く済むし、春めいてあったかく、暑すぎない。その上セール中で、観光客も多くない。ガウディを見に行ってもさほど並ぶこともない。

町を歩けば建物がおもしろい。何やら好きな感じがするぞと思いつつ、両側の建物を見上げながらゴシック地区(旧市街地)まで歩いた。いくらでも歩けてしまう。

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カサ・ミラ

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カサ・ミラへは、ドミから2〜3ブロックくらいだったので歩いて行った。入場開始の9時に間に合うように。
この時間なら人は少なめ。バルセロナはナイトライフが充実しているらしく、みんな朝がその分遅いので、早朝動くと時間がずれていい。
15€という入場料を払ったけれど1時間もいなかった。そう考えると高い。
でも4世帯がまだ住んでいるというガウディの建築物、中も見たかったので好奇心を満たす意味ではよかった。
順路はヨーロッパにしては珍しく決まっており、まず屋上へエレベーターで上がり、どんどん下がっていく。
天井と壁の境目が丸くカーブになっていたり、ドアのつまみが指の形に添うようなデザインになっていたり、細かい部分が面白い。

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サグラダ・ファミリア

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地下鉄Sagrada Familia駅を出るとすぐに視界に入る、あの4つの塔。にょきにょきと天に向かってさぞかし高いのかと思っていたが、65mだそう。さほどでもなかった。
後ろから写真を撮って、正面に回って入場。少し待ったくらいですぐ入れたのはやはりシーズンオフだったから?
エレベーターに乗る場合は入場料に3€プラス。クレジットカードが使えず、支払は現金のみ。

中に入ると有機的な曲線と上に上に伸びるラインに圧倒される。白くて清らかな印象。外観のインパクトに負けず劣らずというところだ。

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それぞれが思い思いの時間をすごしていて、人がいるのに心休まるという不思議な空間。

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グエル公園

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グエル公園へも、やはり朝向かった。24番のバスがカタルーニャ広場から出ているとのことだったが、このラインはドミのあるGracia通りを通るので適当にバス停を探して乗った。
朝なので通勤途中の地元人が多い。30分ほど乗って、公園の東側の小さな入口で降りる。地図を広げて居場所を確認しながら乗っていたので、どこで降りるか見当はついた。バス停の名前はなんちゃらパルケ・グエル。

地下鉄の駅からのぼると大変と聞いていたのでバスで行ったのだが、T-10の券を購入済みだったので楽だった。(*)

まずは展望台へ。ここからはベンチのある展望エリアと、公園の入り口と、もっと向こうにはサグラダ・ファミリアと、そして地中海が見える。まだ日の短いこの時期、9時過ぎでも日の出の名残のように海を赤く照らすところが見れてきれいだった。

ここは分譲地にしようと資産家グエル氏が買ってガウディに作らせたはいいけど奇抜すぎて買い手がつかず、結局グエル氏とガウディしか住まなかった住宅地。そのガウディが住んでいた家が今はミュージアムになっている。5.5€の入場料を払って入るのだが、サグラダ・ファミリアの入場時にセットで買っておくと割引あってお得。
10時オープン。1階と2階が展示スペースで、寝室まで見れる。家具がアールヌーボーでかわいい。しかし割とすぐ見終わる。

お次はモザイクのベンチと曲線が有名な展望スペース。奥にカフェテリアがあるので疲れたらここで休憩できる。
個人ガイドを雇ったとおぼしきアメリカ人家族が隣に来て、ガイドが説明を始めたので聞き耳を立てた。ガイドが言うには、ガウディの有機的なデザインは当時としては画期的な人間工学に基づいたもの、とのこと。道理でこのベンチすわり心地がいいと思った。一回座って寄りかかると、背中と背もたれ部分がぴたっとあってしまって、離れがたい。ベンチのタイルと石がひんやりとして気持ちいい。

10時半頃を境に人が突如増え始める。おちついて堪能できる感じではなくなってきたので退散することに。正面玄関のほうには有名なモザイクタイルのトカゲくんが。こんなに人気者で、普段疎まれる爬虫類が脚光を浴びていることに満足。

ぐるっと一通り歩いて、バスで帰る。ちなみにこのバス、行きと帰りでは微妙にルートが違う。Diagonalあたりからカタルーニャ広場までは同じ。

*このあたりの詳しい情報はこのサイトを参考にした。

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カイシャ・フォーラム

caixa forum

写真はMNAC。

Caixa Forumという名の文化センターへ。スペイン広場が最寄駅。ここでは入場無料で絵画展をやっている。
私が行ったときはドラクロワ展で、次にドガが始まるらしかった。
カタルーニャ美術館(MNAC)から近いし、屋上からMNACがきれいに見えるのでちょっと寄るにはいい。
中にはカフェがあって、リーズナブルなお値段だけど広くてきれいでWiFiあり。トイレもきれいだし、休憩にぜひ。普段は週7日オープン、朝10時から夜8時まで。

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カサ・アシア

Casa AsiaはDiagonal駅からほど近いところにあり、入場無料。これはガウディとは関係ないものの印象的な建築物。

私が行ったときたまたまジャーナリズム展のようなものをやっていた。
『ペルセポリス』を上映しており、誰もいなかったのでソファに座って全部見て、ほかにも色々な社会問題をテーマにしたドキュメンタリーを見て、何時間もいた。

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