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セルフケア

外科的な手術で怪我の際にはお医者様にはお世話になりました。
でも体には治癒力が備わっていて、かなりひどい状態になるまで自分をいじめなければ、自力で回復できるものでもある。と信じている。
どっちかというと病気とか怪我とかって、何かの言い訳や口実に無意識のうちに引き起こしているケースが多い。また、内面の変化成長を遂げたときに、体がパソコンの再起動のように熱を出すとか。
とにかく絶対に理由があって、すべてのバランスをとるための体調不良。むやみに病院行って薬だけ処方してもらってどうにかなるなんて考えるのは、体に失礼。

スキンケア

肌トラブルのかなりすごいグレードのものを経験した身としては、効かないクリームやなんとなくのスキンケア商品に興味はない。使っても使わなくても同じなら、使わない。
なぜなら肌には感情と直結したすごい力が宿っている。拒否反応を体で示し、自分の生活スタイルや生き方まで気持ちがいいのかどうか如実に語っている。肌があわない、とはよく言ったもので、肌が嫌がることをするべきではない、というくらい。
意思表示の実にはっきりした私たちのモノサシ。
肌の状態は心身の健康と直結している。ホリスティックにアプローチしないと。


Ballot Flurin
ballotflurin baume

Ballot-Flurin(バロ=フリュラン)はフランス、オート=ピレネー県で養蜂からスタートしたオーガニックコスメブランド。すべての製品は仏国のオーガニックコスメまたは食品の認証を取得している。
全ての商品にパラフィン、パラベン、PEG、石油由来のもの、合成成分を一切使っておらず、無香料、無着色。勿論動物実験は行っていない。ただし、アルコールフリーではない。

フランスのコートレにショールームがあるほか、パリのBio Coopなどのオーガニックストアでも手に入る。
肌を洗う、保湿する、整える以外にも、飲んで効かせるような様々な製品を開発している。
ミツバチの賢い生き方を尊重し、彼らのおすそ分けをいただくという姿勢で、ほぼ手作業でつくられている。使っている機械は3つだけだ。はちみつやロイヤルゼリーは、取り過ぎれば巣箱に戻すので、原料が揃わず一時的に品切れになる製品も。ミツバチに無理をさせてまで生産する気はない、ということらしい。

ミツバチの生態は知れば知るほど奥が深く、とても理に適っている。そんなミツバチからもらうはちみつ、ロイヤルゼリー、プロポリスには、殺菌作用をはじめとする様々な効能があり、古来より薬として使われてきたのにも納得がいく。

あまりにも素晴らしい商品なので私も短期間日本で販売させてもらったけれど、評判はやはりすごく良かった。肌の弱い方は意外と多く、人知れず苦労しているということも知った。自分の皮膚トラブルから芽生えた興味だけれど、結果的に多くのことを知ることができた。

代表作ともいえるのがBaume de Soin des Pyrénées(ピレネーのバーム)。
なんか痒いというとき、切り傷、やけど、虫刺され、あらゆることに大活躍。傷の治りが異様に早くなるのが使っていて分かる。リップバームとしてももちろん使える、万能アイテムだ。


※Ballot Flurin購入をご希望の方は info@harmonizenature.com までその旨を書いてお知らせください。私の方ではもう販売しておりませんが、ご購入方法をお知らせします。


湿疹

ことの発端は南米一周の旅。それまでも度々ストレスから一気に顔中が腫れる、脛に蕁麻疹ができる、など突発的な皮膚トラブルはあった。
けれど南米の最後の集中的な虫刺されで、とんでもないことになった。虫刺されが引き金となって全身に湿疹ができ、手の甲、指先、首、顔、脚全体、肩甲骨のあたり、腕、とほぼ全身がぶつぶつと痒くなった。しかもそれを掻いてしまいひどい状態に。一番ひどいときは家から出られなかった。連鎖反応のようにどんどんひどくなっていくのをステロイドも止められなかったし、もう医者に行く気力もなくなった。

それがなんで治っていったのかというと、重曹とコーンスターチを混ぜて患部に塗るという非常にシンプルな民間療法のおかげだった。それをきっかけに治癒力が目を覚まして、時間をかけて治っていった。
重曹は刺激が強いので、コーンスターチを混ぜることでマイルドにするのだと思うが、これはあせもに効くとしてテレビか何かで紹介されていたのだった。適当に半々くらいでまぜてコットンを使ってぽんぽんとつけるだけだった。

それでも完治はせず、しつこく脚に500円玉大の貨幣状湿疹のようなものが残り、湿気や疲れによって広がったり小さくなったりを繰り返していた。
そんなとき、ピースボートで訪れたシンガポールで死海の泥パックを湿疹に効くとすすめられ、購入。船から降りて、オランダ、フランスと移動し、やっと一息ついたパリでこの泥を使い始めたら、あっという間に湿疹は消えた。嘘のように治った。
泥パックのあとはよく保湿して、と言われていたので、モロッコでなんとなく買ったアルガンオイルのクリームを併用したのだが、これも良かったのだろう。とにかくそれまで悩んでいたのがウソのように、治ってしまったのだ。

この湿疹の原因としては、“体内にある毒素をすごい勢いで体外に放出している”説を私は自分の実感として支持している。大手術したときのいろんな薬とか、輸血とか、もっと言えばこれまで食べたインスタント食品とか、なんかもう一気に吹き出してきた感じ。もう出たいならどうぞという心境にまで、最終的にはたどり着いた。少なくとも、出ているのだ。中にためておくよりはいい。

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メイク

最近は化粧自体が面倒くさくて、すっぴん率50%くらいになってきた。するときも、
眉毛だけ
眉毛とアイシャドウだけ
眉毛とアイシャドウとアイライナー(ペンシル)だけ
眉毛とアイシャドウとアイライナー(ペンシル)とリキッドアイライナーとマスカラ
とレベルわけしている。(口紅、グロスはナシ。大抵唇にぶつぶつができるし、食べてたらイヤだし)エコの観点から言えば、メイクは敵。
製品のほとんどがパッケージで出来ているのでその分ゴミが出るし、成分には何が使われているか分かったものではないし、つけたら落とさないといけないし、 落とすのに使ったコットンもゴミ箱行き、コンポストにもならない。オイルクレンジングは下水を汚すだろうし、ウォータータイプは落ちにくい。特にマスカラは。
化粧道具一式とメイクおとしだけでも、旅行のときに荷物になる。温泉に行っても海に行ってもどうせ化粧は落とさないといけない。 つけてはおとし、崩れては直しの繰り返し。これにベースメイクも入ると本当に面倒・・・。
一時は私も大きなコスメボックスを使っていた。そこにコンシーラーもベースもチークもリキッドファンデも入っていたし、ブラシも、あらゆるペンシル類も、 色々入れてあったし実際使っていた。けれど時間を食うだけだった、今思えば。完全な自己満足の世界で、若かったと言えばそれまでだが、自己表現の世界ではなかった。
メイクしないで外出するなんてありえないと思っていた24くらいのとき、通っていたヘアサロンの美人の美容師さんが、「あたし、いつもすっぴんだよ」と言った。まったく見抜けなかった。

メイクってなんだ?誰のためにしてるんだ?就活のときにファンデ塗らないのはNGって言ってたのは誰だ・・・?何で女性だけが化粧しないといけないの?
不特定多数の人にきれいと思われるための努力、それとも自分が自分に合格点をあげるための細工?私は化粧品の存在意義をいろんな角度から問いただした時に、まったく価値を見いだせなかった。
それで、南米を境に化粧への情熱をすっかり失った。でもついでに女も捨てそうになったので、2012年の目標は「化粧くらいはする」「女は捨てない」というギリギリな感じのものになった・・・。 その結果一応スッピン率50%超をキープしている次第だ。たまにはメイクした自分の顔が見たいときもあるし、いつもイヤイヤ化粧をしているわけではない。
そういう観点から言うとつけまつ毛は理解を超える存在である。人前で踊る、ステージに立つときは私も積極的に使ったけれど、舞台メイクと普段のメイクはわけが違う。 日常のシーンでつけまつ毛を使用している人を見ると、言いようのない恥ずかしさに襲われる。黒目をでかく見せるコンタクトレンズ、あれも自分のコンプレックスを大声で知らせているように見えてあわれにすら思える。

ラメ

派手だった20代はラメ命だった。今ではかなりおちついた色しか使わないけれど、ラメはどんな製品にも入り込んでいるので、避けることはできない。私の使っているブラウン系のアイシャドウにだってラメが立派に使われている。 正確に言えば、ブラウン系のアイシャドウのパレットに入っている、ハイライト用の淡いイエローのシャドウにふんだんに使われているのだ。
ある日、洗顔後の鏡をよく見たら、顔にきらきらしたものがついている。アイメイク用のオイルと水が2層になったメイクおとしを使って、その後でしっかり洗顔したのに、顔中がきらきらしている。 ちょうど鏡と照明の位置が良かったので、よく見えた。ラメはあまりにも細かくて、細胞の間に入り込んでいるらしい。どれだけ拭いても殆どとれない。ターンオーバーするまで待たないといけないのだろうか。
これが体にいいわけがない。皮膚にもいいわけがない。本来体に入らないはずのものが、(その方が繊細に光を反射して肌をきれいに見せるからと)あまりにも細かくなってしまい、とれないなんて。

以前皮膚科医の先生が力説していた。何もつけないほうが肌はきれいでいられる、どんなに高機能の基礎化粧品も、ファンデも、つけないことで保てる美しさにはかなわないと。当時は信じられなかった。でも、今なら分かる。お高い化粧水・乳液・クリームをいくつも使っていた頃と、乾燥を感じない限り何もつけない今で、肌の調子は変わらない。雑誌で推奨されているようなバカみたいに几帳面なスキンケアをやめて3年たつけど、基本的には何も変わらないのだ。
思うに大事なのは、消化器官の健康、充分な睡眠、ストレスがないこと。適度な洗顔と保湿はその後に来る。そして肌がきれいだったら化粧なんてほぼ必要ない。ラメも要らない。
また不思議なことに、では老化とともに肌がたるんできたら化粧でカバーできるかというと、それもない。歳をとった肌に厚塗りのファンデが見苦しいことは周知の事実。お年寄りのがっつりメイクは冗談のように見える。
でも日焼け止めだけは別の話で、これだけは本当に老化と直結しているし、シミができると悲しいし、やけど状になると痛いので、絶対に忘れない。

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ホメオパシー

湿疹は何度も繰り返し出てくるが、2011年10月、ホットスポットと言われていた奥多摩でキャンプをして、唇を中心に顔全体が赤く腫れ、小さな赤い斑点も出て、仕事を休んだことがあった。

このときばかりは従来の重曹も何も効くようなレベルではなかった。恐らく放射能の影響がある。出してしまわなければダメだ、と思った。同時に膀胱炎にもなっていた。それまで一度もなったことがないのに。

そこでホメオパシーに望みを託すことにした。思えば大学受験のときパリから東京に一人で帰国し、そのときにも貨幣状湿疹になった。そのときは訳も分からず、イギリスにいた母からこの薬を飲めと送られてきたレメディーを飲み、あっさり完治したのを思い出したのだ。
早速母の友人のホメオパスに連絡をとり、スカイプでセッションをしてもらい、レメディーを購入。それを摂り続けたら1週間くらいで元に戻った。ステロイドで騙し騙し、副作用に怯えながら、ではなく、体から要らないものを排出するという形だったので、気持ちも楽だった。

イギリス発症の、200年以上の歴史を持つこの同毒療法に関しては賛否両論あり、特に日本ではひどくバッシングを受けたせいで怪しいと思われている事実がある。
引き合いに出されるのは、病院に行かずホメオパシーだけで難病を治療しようとして子供を死なせてしまった母親の話とか、民間療法で癌を治そうとして取り返しのつかないほど悪化させたスティーブ・ジョブスなど。

しかし、生活習慣や食事、精神状態などを包括的に見て、ひどい病気にならないようにバランスを調整するときにこそ力を発揮するのがホメオパシー。現代医療の代わりではなく、補完的位置付けだと思う。
原因不明のアレルギー反応、心の拒否反応から来ていると思われるような皮膚疾患によく効くのは事実だ。
ただホメオパシーのレメディーは実に多種多様で、同じ症状でも原因が違えば効くレメディーも異なるので、きちんとしたホメオパスを見つけることが大事。また患者もきちんと自分の状況を把握・説明し、一緒に自分の不調の原因を考えないと、効くものも効かない。
私はホメオパシーを積極的に使うようになってから、大げさに言えば、病院に行く理由がなくなってしまった。


日本では敷居が高く、謎に包まれたようなホメオパシーも、国が変われば当たり前のように薬局で取り扱いがある。


■サンパウロ

ブラジルではホメオパシーは200年前の導入以来市民権を得ている。レメディーを買うには普通の薬局ではなく、ナチュラル系の代替医療の用意のある店へ。

■パリ

滞在先のアパートの向かいにあった普通の薬局に、ホメオパシーの看板が出ていた。気を付けてみていると薬局のウィンドウや外にそういうサインを出しているのを結構見かける。指定のレメディーがなくても取り寄せができる。いつも使っているのがあれば空き瓶などのラベルを見せて同じのが欲しいといえば、多少フランス語が流暢でなくともなんとかなる。価格はひとつ5ユーロもしなかった。

■トロント

オーガニック系の店に行けば大体メジャーなレメディーの用意はある。Yonge St沿いのToronto Reference Libraryのほぼ真向かいにThompsonsという専門店があり、そこに行けばかなりの品ぞろえ。レトロな外観で素敵な店。

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